想いの共有
最近は映像制作をしている人よりも、その他の業種もしくはスチールのカメラマンさんとお話する機会が多いのですが、そもそもどうやって作るのか?(手順的な部分で)がわかりづらいようで、制作の相談をしていただく際に「何を伝えたらいいのだろう?」という疑問感が垣間見える気がしてます。
なんとなく、撮影して~、編集して~、データもらって~、というイメージまでは理解していただいてるみたいですが、、、確かにわかりづらいよな。と。
映像制作のおおまかな流れは、
プリプロダクション(企画・構成)→ プロダクション(撮影)→ポストプロダクション(編集・オーサリング)
一般的なイメージは、プロダクション→ポストプロダクション の部分がよく目につく部分かなと思います。
しかし、一番重要なのはプリプロダクション、つまり企画・構成の部分。
ここが固まっていないと、仕上がりがブレてきます。私のよく言う「想い」の部分です。
とは言え、具体的には…?となるかもしれませんが、基本的には「5W1H」です。
よく学生時代の作文でも言われていたような。。。
what(何)→ テーマ
why(なぜ、何のために)→ 目的(=想い)
who(誰に)→ ターゲット、視聴者
when(いつまでに)→ 撮影日、納期
where(どこで)→ 会場、ロケ地
how(どのように)→ 撮影方法、納品方法(媒体)
who,when,where,howあたりは決まっていることが多く、スッとでてくるかと思います。
しかし「what」と「why」によって仕上がりのイメージだけでなく、そもそもの撮り方から大きく異なってきます。
例えば「イベントの撮影をしてもらいたい!」と考えた場合。
what(何)の部分は「イベント」です。
しかし、why(なぜ、何のために)の部分、映像に残したい想いの部分が異なると大きく変わります。
why①「記録として残したい」
why②「今後のPRに使いたい」
この2つがあったとして、
①の場合は、記録の撮影なのでDVDやブルーレイに残すようなイメージ、イベント全体の流れ、表の部分ををじっくり撮影して、仕上がりの尺も長めかな?と想像できます。
②の場合は、SNSやYouTubeなどネット上で配信、撮影はメインの部分だけでなく参加者のリアクションやスタッフの準備風景もあった方がいいかな?インタビューを交えても面白いかな?、仕上がりは短めでわかりやすい方がいいだろうな、というイメージになります。
撮影する対象は同じでも、なぜそれを撮りたいのか?撮った映像で何を伝えたいのか?で、撮影の方法、撮影シーン、目線、仕上げ方(編集)まで大きく異なってきます。(これがまた映像制作のおもしろい部分でもあるけれど。)
だからこそ、時間がかかったとしてもまずはじめにしっかりと想いを共有して、伝わる映像を一緒に創っていきたいなと思います。
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