枕元でアラームが鳴る。
目を開くと、目の前が煌々と輝いていた。

それは朝日ではなく、昨晩消し忘れていた部屋の電気。
どうやら燃え尽きて眠っていたようだ。

外はまだ少し暗い。
撮影の予定がない今日、なんで早起きしようとしたのか？
寝る前のことを思い出す。

「あぁ、朝ランニングをしようと思ってたんだ」

そう思い出しつつも、疲労の溜まった身体に朝の冷たい空気が刺さり、ちっとも動きたがらない。

もう一度アラームをかけ直してみたり、靴下を履いてみたり。心と身体が葛藤している。

しかし、今日は勝った。

ちょっと分厚い雲の向こうに見える太陽。
冬の朝の清々しい空気。

そして普段とは違う景色が目の前を流れる。

怠け心に打ち勝ち、無事に体内の換気をすることができた。

実は１ヶ月ぶり。引越しをしたこともあり、なかなか新しい場所での１歩を踏み出せずにいた。

同じことをするにしても、慣れている環境から新しい環境に変わると一歩目を踏み出すハードルが変わるものなのか。
そして、今日の一歩を踏み出したことで、これからの感覚はまた変わるだろうと思う。

人はそうやって、日々の小さな変化を積み重ねて成長していくんだな、と実感した朝だった。

・・・と、早起きして久々にランニングしようと思ったけど、自分の怠け心に負けそうになった布団との葛藤を真面目に書いてみました。笑

今日の一歩をきっかけに、今年も朝ランを少しずつ取り入れていこうと思います◎